「結論から話せ」だけでは足りない。説明がうまい人がいつも頭においていること

「結論から話せ」だけでは足りない。説明がうまい人がいつも頭においていること

「何から話せばいいんだろう」
説明の前にそう迷った経験は、誰にでもあるはずです。

話し方のコツや「結論ファースト」など、説明にまつわるテクニックはたくさんあります。でも、どれを試しても何かがうまくいかない。

そんな人に欠けているのは、テクニックではなく「マインド」かもしれません。

元・駿台予備学校で化学の受講者数日本一となり、現在は企業研修講師として活躍する犬塚壮志さんが、この本で伝えるのはたった一つの考え方です。

「自分がどう見られるか」から「相手が何を知りたいか」へ、ベクトルの向きを変えること。

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犬塚 壮志(いぬつか・まさし)
教育コンテンツ・プロデューサー/株式会社士教育代表取締役


かつて犬塚さんも、説明が苦手でした。人前で話すたびに声がうわずり、話がまとまらない。予備校講師になっても成果は出ず、初年度の売上はわずか80万円。クビ寸前まで追い詰められた時期があったといいます。

転機は「売れている講師はなぜそう伝えるのか」を問い始めたこと。人気講師の話し方を表面だけ真似しても、空回りするだけでした。大切なのは、氷山の水面下にある「思考」——つまりマインドだと気づいたのです。

それからの犬塚さんは、生徒一人ひとりの模試の結果や志望校を頭に入れ、「このクラスには何をどの順番で話すべきか」を徹底的に考えるようになりました。自分を輝かせることより、相手の理解を助けること。その意識の転換が、やがて受講者数日本一・年間売上1億円超という結果につながりました。

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このマインドは、日常のコミュニケーションでも同じように機能します。

たとえば「結論ファースト」は広く推奨される方法ですが、反論を伝える場面や前提が共有されていない場面では逆効果になることも。工事現場で事故が起きたとき、時系列より先に「怪我人が5人います」と伝えるべきなのと同じで、相手が今一番知りたいことは何かを考えることが、説明の出発点なのです。

また、犬塚さんが企業研修でよく伝えるのが「見切り発車しないこと」。話しかけられたらすぐ返さなければと焦る必要はなく、数秒間を取って考えてから話し始めるだけで、説明の質は大きく変わるといいます。

テクニックを増やすより、考え方のOSを入れ替える。そのたった一つの変化で、説明は「苦痛」から「ワクワク」へと変わっていく。

本書『「説明」がうまい人がいつも頭においていること』では、著者自身の経験と豊富な現場エピソードで丁寧に教えてくれます。

説明がうまい人が考えていることって、たったこれだけ!
認知科学×実践で「本当に使える」説明のコツ

説明がうまくなる方法は、世の中にはたくさんあります。
しかし、大事なのはこの3点だけ。

・「自分がうまく説明できること」より「相手が理解すること」が大事
・全部伝えなくていい
・正解の順番をつかむ

この3点を意識するだけで、「説明」への苦手意識が薄れ、上手に説明ができるようになります。

東大大学院で「認知科学」の研究を行い、№1予備校講師としての実績もある著者の「考え方」を少し変えるだけで、あなたの「説明力」が上がる方法!

〈目次より〉

■説明のゴールは、「うまく話す」ことではない
 ×「上手に説明しなければ!」 → 〇「相手にわかってもらえればOK」
■「全部話さなきゃ」をやめれば、すべてが伝わる
■「正論」だけでは動かないことを、説明がうまい人は知っている
 ×「それは、そうするべきだ」 → 〇「今、どうなってる?」
■スキーマの違いを超えるための3つのコツ
■説明がうまい人は、「前提」をまず確認する
■説明の最適な順番は、「相手」「目的」「シチュエーション」で決まる
■説明がうまい人は、大きな枠から話し始める
■あなたの話が「軽んじられる」のは、「事実と意見」が明確でないから
■「あれ」「これ」「それ」は名詞に換える
■信頼を失う「言葉のリスク」とは
■[プレゼン編]説明がうまい人は、わざと余白をつくることを頭においている
 ×「質問が来ないように資料を作ろう」 → 〇「質問が来るように資料を作ろう」
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