早春スケッチブック

早春スケッチブック

山田太一(著)

大和書房

¥2,750(税込)

電子書籍版

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1983年にフジテレビで放映された異色のホームドラマ。

「ありきたりなことをいうな。お前らは、骨の髄までありきたりだ」
平和な一家を脅かす一人の男の声。
ホームドラマの到達点を示す長篇傑作。

●(普通の生活者である男が)日々に追われ、ある夜は、左遷になった同僚をいたわって、バーで人生の哀歓などをしみじみと語り合ったりします。
●その「しみじみ」の方は、よくテレビドラマになります。しかし、そうやって生きている人々に「なんてェ暮しをしてるんだ」と罵声を浴びせる人間が登場するドラマは皆無といっていいでしょう。
●私を含めたいまの日本の生活者の多くは、そういう罵声を、あまりに自分に向けなさすぎるのではないでしょうか? 「いつかは」とニーチェがいっています。「自分自身をもはや軽蔑することのできないような、最も軽蔑すべき人間の時代が来るだろう」と。
(初版「あとがき」より)

出版日

1988年4月1日