したう

したう

小野寺史宜(著)

祥伝社

¥2,200(税込)

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父母も、社員も、犬も。
大切なひとを、慕う。
わたし、小玉小鉄は、
社長の息子と同じ日に生まれた柴犬だ。
その縁で、株式会社こだまの一員となった――。
本屋大賞発のベストセラー『ひと』からつながる感涙のドラマ

わたしにとって大事なときに、そこにいてくれた人。
その人を、したう。
株式会社こだまは、主に塩化ビニル管をつくっている中小企業だ。社員数、24人。当然、皆が知り合いだ。社長は、2代目の小玉新一郎がつとめている。
わたしは、新一郎の息子優一郎と同じ日に生まれた。5月5日生まれ。偶然そのことを知った新一郎にもらわれてきた、柴犬だ。小鉄と命名されたわたしと優一郎は、こだまの社員に囲まれ、双子のように育った。
わたしを散歩に連れ出してくれるのは、小玉夫妻だけではなかった。事務仕事をこなす大江都子。若手オス社員の高桑雅永。やらされるわけではない。自らやってくれるのだ。
そんな彼らにも、悩みはあるようだ。仕事、子育て、恋……。そしてわたしにも、ある異変が訪れていた。

出版日

2026年8月7日